VPSでSIMを立てる 3

カゴヤVPSでSIMを立てる
VPSでSIMを立てる 2
以上で準備が揃ったので、いよいよOpensimをインストールします。今回はJOGへグリッド接続していたSIMを、自宅PCで運用していたものからVPSに移行するというものです。

9.Opensimのインストール

9.1 現行のアーカイブを保存
自宅PCのopensimを立ち上げ、これを正常終了する。
そっくりアーカイブにする。運用していた opensimはディレクトリ opensim-0.9.1-jog 以下にあります。一つ上のディレクトリに入って
tar czf opensim-0.9.1-jog.tar.gz opensim-0.9.1-jog


9.2 VPSへアップロード
ホスト名は kagoya、ユーザー名とパスワードをFTPクライエント(私は使い慣れている gFTPを使いました)に設定し、VPSに繋ぎます。
接続先は /home/ユーザー名 になるはずです。直下に opensimというディレクトリを作ります。その中に、上で作成したアーカイブ opensim-0.9.1-jog.tar.gz を転送します。

9.3 アーカイブの展開
VPSにユーザー名でSSHログインし、アーカイブを展開します。自宅PCの仮想端末から
ssh ユーザー名@kagoya
ユーザーのパスワードを入力します。
cd opensim
tar xzf opensim-0.9.1-jog.tar.gz


9.4 opensim設定の変更
j自宅PCとVPSでネット環境が異なるので、少し変更が必要です。

bin/Regions/Regions.ini の ExternalHostName は自宅PCではPCのグローバルIPか ホスト.ドメイン名としていたでしょう。カゴヤVPSの Open VZ ではグローバルIPがそのままVPSのIPとなっているので
ExternalHostName = SYSTEMIP

として構いません。
他の項目は変更の必要は無いでしょう。

私の自宅PCでは tcpポート 9003を使っていたので、これを 9000に変更するため Regions.ini の InternalPort、また opensim.ini の http_listen_port を変更する必要がありました。普通は必要ないでしょう。

9.5 起動スクリプト
起動オプションなどを設定するスクリプトを用意します。次の内容を jogridの名前で作ります。
#!/bin/sh


# see my location
MYNAME=$(basename $0)
TMPFILE=/tmp/$MYNAME.txt
APP=$(readlink -e $0)
[ "$APP" ] || APP=$0
APPDIR=$(dirname "$APP")
[ "$APPDIR" = "." ] && APPDIR=$(pwd)
GUEST_PREFIX=$APPDIR/opensim-0.9.1-jog
GUEST_BINDIR=$GUEST_PREFIX/bin

# clear old stuff
rm -f "$GUEST_BINDIR"/OpenSim.log*
#rm -fr "$GUEST_BINDIR"/assetcache && echo "Assetcache cleared."

#launch opensim
export PATH="$PATH:$GUEST_BINDIR"
export HOME="$APPDIR"
#export MONO_THREADS_PER_CPU=125
ulimit -s 524288
cd "$GUEST_BINDIR"
mono OpenSim.exe

これを /home/ユーザー名/opensim 内に置きます。VPS上で
cd opensim
vi jogrid

と、viエディタを使って作ってもよいし、あるいは自宅PC上で作成したものを FTPでVPSへアップすることでもよいでしょう。実行属性を付けておきます。
chmod +x jogrid


9.6 バックグラウンド起動
VPS上で
screen -S opensim

で opensimという名前の仮想端末が立ち上がります。
opensim/jogrid

opensimが立ち上がります。正常を確認したら仮想端末を切り離します。
[Ctrl]を押しながら[A]キーを押し、続けて[D]をおすと切りはなさて、もとのターミナルに戻ります.そこで
top

で 現在走っているプロセスが確認できます。ユーザー名で monoが走っているのが確認できたら、SSHをログアウトしても構いません。

ふたたびVPSの仮想端末にアクセスするには、SSHログインし
screen -r opensim

切り離しは[Ctrl]+[A]、続けて[D]です。


(初稿:20 Jun 2018, 20:04)

Posted on 25 Jun 2018, 12:19 - カテゴリ: VPS
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VPSでSIMを立てる 2

カゴヤVPSでSIMを立てる の続き。

しばらくVPS上で rootになって作業します。
非特権ユーザーでSSHログインし、su - でrootになります。自宅PCの仮想端末から
ssh ユーザー名@kagoya
ユーザーのパスワードを入力します。
su -
rootのパスワードを入力します。

6.ソフトのインストール
mono, screen, vsftpd をインストールします。
apt-get update

apt-get -y install mono-complete
apt-get -y install screen
apt-get -y install vsftpd

7.vsftpdの設定
vi /etc/vsftpd.conf

viエディターの使い方は もとちゃさんの記事 などを参考にしてください。私は x, i, a しか知りません。
...

write_enable=YES
...
chroot_local_user=YES
allow_writeable_chroot=YES
...

viエディタを抜けるのは、[ESC][:][w][q]です。
initctl restart vsftpd

8.ファイアーウォール
vi /etc/iptables.rules

*mangle

:PREROUTING ACCEPT [0:0]
:INPUT ACCEPT [0:0]
:FORWARD ACCEPT [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]
:POSTROUTING ACCEPT [0:0]
COMMIT
*filter
:INPUT DROP [0:0]
:FORWARD DROP [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]
-A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
-A INPUT -p icmp -j ACCEPT
-A INPUT -i lo -j ACCEPT
-A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 22 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp --dport 20 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp --dport 21 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp --dport 9000 -j ACCEPT
-A INPUT -p udp --dport 9000 -j ACCEPT
COMMIT
*nat
:PREROUTING ACCEPT [0:0]
:POSTROUTING ACCEPT [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]
COMMIT

/sbin/iptables-restore < /etc/iptables.rules

iptables -nvL


(初稿:19 Jun 2018, 22:03)

Posted on 19 Jun 2018, 22:39 - カテゴリ: VPS
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カゴヤVPSでSIMを立てる

シノバーSIM群は自宅サーバーで運用していますが、このたびVPSを借りることにしました。その手順をメモしておきます。

こんどのJOGツアーは Canyonにやって来ます。自宅サーバーで専用に当てられるPCが無いことと、ネット環境も心配なのがVPSを借りる理由です。カゴヤVPSの料金は日割りなので、こういったイベント用に適しています。

カゴヤVPSでSIMを立てることは、もとちゃさんが丁寧な記事を残してくれています。
KAGOYAクラウドVPS
KAGOYAクラウドVPSその2

上記記事の後、カゴヤでは KVMというサービスも始めていますが、Open VZが従来サービスの後継となります。Open VZのほうが安価です。いくつかのプランのうち最小の SSD 80GB、メモリ 1~2GBで立ち上げます。Open VZ内でのプランの変更はインストールのやり直しも無く移行できます。最小スペックで準備し、イベント当日には最大スペックにするつもりです。

手順項目の前半は以下のとおりです。
1.カゴヤVPSの申し込み
2.ログイン用認証キー作成
ここまでは費用は発生しません。もとちゃさんの記事にしたがって進めてください。ユーザーIDとパスワードを知らせるメールと、作成した認証キーは大切に保管しておいてください。

3.インスタンス作成
インスタンスの作成が、じっさいにVPSを借りることになります。インスタンスを削除することが返却にあたり、費用はインスタンス作成から削除までを日割で計算されます。

コントロールパネルから「インスタンス作成」をクリックすると、KVMと OpenVZが選べるのでタブで OpenVZを選んでください。もとちゃさんは UbuntuのLAMPパックを選んでいますが、私は Ubuntu 14.04 32bit の最小構成としました。また、ログイン認証キーにあらかじめ作成したものを選びます。

4.SSHログイン
4.1 hostsファイルの編集
SSHやFTPでアクセスする IPアドレスは、カゴヤVPSのコントロールパネルのインスタンス一覧で確認できます。たとえば 123.45.67.89 など4組の数字の並びです。これをこのまま使ってもいいのですが、めんどうくさいので、自宅PCの hostsファイルに登録しておきます。Linuxでは /etc/hosts をテキストエディタで開くと、次のような記述があるでしょう。
127.0.0.1 localhost

これに次のような1行を書き加えます。
123.45.67.89 kagoya

これで数字の羅列の代わりに kagoya というホスト名が使えます。
Windowsの場合、 hostsファイルは C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts あたりにあります。(参考ページ)

4.2 認証キーの準備
保存してあったログイン認証キーを、私の場合 kagoya.key という名前で保存してあります。このファイルをカレントディレクトリにコピーしておきます。カレントディレクトリは普通 /home/ユーザー名。Puppy Linuxでは /rootになります。コピーしたキーファイルのパーミッションを 400にしておきます。
chmod 400 kagoya.key


4.3 ログインする
カゴヤVPSのコントロールパネルからインスタンスを起動します。
自宅PC上で仮想端末を立ち上げ、次のコマンドを打ちます。
ssh -i kagoya.key root@kagoya

ログインして良いかどうかを聞かれ、Yesを返すと、パスワードを聞かれることなく VPSに繋がるはずです。

WindowsやMacの場合は、もとちゃさんのブログカゴヤのマニュアルを参照してください。

おまけ:IPアドレスが変更されたら
作成したインスタンスを削除し、インスタント作成からやり直しすると IPアドレスが変わります。 hostsファイルを使う場合は、これを書き直さなくてはなりません。またホスト名でSSHログインしようとすると、「何かおかしい」と文句を言われます。この場合は古い記録を次のコマンドで消し、やり直します。(参考ページ)
ssh-keygen -R kagoya


5.ユーザーの作成
当初 rootにはパスワードが無いので、これを設定します。
passwd root
自分で決めたパスワードを2回入力します。


rootの他に非特権ユーザーを作成します。
adduser ユーザー名

rootのものとは別に(同じでもいいけど)ユーザーのパスワードを決め、入力します。
パスワード以外にいろいろ聞かれますが、空白のままでいいでしょう。
いったん exit でSSH接続を切ります。

今後はこのユーザー名でログインすることとします。
ssh ユーザー名@kagoya
ユーザーのパスワードを入力します。

必要なときに suコマンドで rootになって作業します。
su -
rootのパスワードを入力します。

exit でもとのユーザー名に戻ります。2回目の exit でSSH接続を切れます。

このあと、必要なソフトのインストール、ファイアーウィールの設定をします。……
VPSでSIMを立てる 2
VPSでSIMを立てる 3

(初稿:18 Jun 2018, 13:27)

Posted on 21 Jun 2018, 0:31 - カテゴリ: VPS
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