ノーベルの発明

原発先進国の米国では1979年のスリーマイル島の事故以来、1基の原発も建設されていない。英国やヨーロッパでも衰退の方向だ。原発を欲しがるのは、むしろ原発後進国。電力よりも、それにまつわる核技術が欲しいのだろう。もともと原発は原爆製造機だった。ウランを燃やしてできるプルトニウムが長崎型原爆の原料となる。そのさいの廃熱を利用したものが原発となる。

原発を欲しがる後進国の思惑を知りながら、先進国は原発を売り付ける。原発の技術を与える代わり、「核兵器は開発しないこと」という誓約を条件にするのだが、お互いにキツネとタヌキの馬鹿し合いの関係かもしれない。

そんなに欲しがる核兵器も、実を言うと使い物にならない。およそ兵器は敵を殺傷しても、味方に害を及してはならない。ところが核兵器を使って街を破壊したとして、そこに踏み込むことができない。これが細菌兵器だと、特効薬も同時に開発しなければならないはずだ。残念ながら放射能にはその術が無い。

細菌兵器や化学兵器はすでに国際条約で禁止されている。「人道的に」ということもあるが、もともと兵器として実用性に乏しいからだと、私は想像する。

そう考えると、核兵器が禁止されないのは、たいへん不思議なことだ。核は使えないけど「抑止力」とは、奇妙な論理だ。使えないのなら、何の脅しにもならないと、私は思うのだが。



ノーベルはダイナマイトを発明して財を成し、ノーベル賞を設立した。その彼の発明とはどんなものだったか。彼は爆薬の威力を高めたわけではない。爆薬の保存、運搬中に、それが爆発しない工夫をしたのだった。

核兵器を欲しがるなら、除染技術の開発こそ先にやるべきことではないか。原発を動かしたいなら、核のゴミ処理方法の確立が先ではないだろうか。


Posted on 6 Feb 2014, 14:14 - カテゴリ: 原発
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