「サウンドオブジェ」とは?
シノバーGuest Book
に投稿のご質問に対し、
この言葉の名付け親(?)らしい
藤本由紀夫さんより回答が寄せられました。
ご質問
Fri Aug 21 00:49:58 JST 1998
AYA
自分では作品をつくったりしなかったのですが、最近興味を持ち始めやってみようかなーと思っているところです。
ところで、『サウンドオブジェ』について詳しく知りたいのです。最近この言葉を耳にし「なにかしら?」と疑問をいだいています。音楽好きな私としては、興味があります。どなたか御存じの方教えてくださいませんでしょうか。
できれば、どんな人が作っていたりするのかもおねがいします。
回答
Thu Aug 27 12:07:00 JST 1998 藤本由紀夫
「サウンドオブジェ」ということばは、実際それほど使われていないと思います。
私が
86年にギャラリーで初めての個展をしてから、一体どのようなものであるかを説明するために、サウンドオブジェという名前を付けました。本来「サウンド」という英語と
「オブジェ」というフランス語が合体している変な言葉です。英語なら「サウンドオブジェクト」というのが正しいのでしょう。
外国では、音を使った作品は「サウンドスカルプチャー」(音響彫刻)と呼ばれるのが
一般的です。バラードの短編にも音響彫刻家が主人公の作品があります。
私が自分の作品をサウンドスカルプチャーではなく、サウンドオブジェと名付けたのは、彫刻的に作るのではなく、レディメイドのものをほとんどそのまま利用しているので、レディメイドオブジェからヒントを得て、サウンドオブジェとしました。
他で使われているのならば、また別の解釈で定義されているのかもしれません。しかし、それほど言葉に深い意味があるとは思われません。
サウンドインスタレーションという言葉は一般化しているようです。インスタタレーションという言葉が定着したために、音のインスタレーションという意味で使われていると思います。彫刻やオブジェのように形のある作品ではなく、ある空間に設置する作品の形態をインスタレーションと呼ぶので、音をメインとしたものは、サウンドインスタレーションと呼ばれるのは、わかりやすいと思います。
音をメインに制作している人は絶対的に少ないので、それぞれの作家が自分で言葉を作るか、選んで、自分達の表現について語っているのが現状なので、ある一つの分野があるとか共通する思想があるというものではありません。本当の意味では、サウンド(
音)ではなくオーディオ(聴覚)という言葉のほうが適切だと思っています。さらにもっと定着している言葉で表すならば「音楽」という言葉で何の問題もないと思っています。
私自身肩書きを「サウンドアーティスト」としていますが、日本語で表すときには「音楽家」としています。
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